福井市中央卸売市場 MARKET

中央卸売市場とは | ABOUT

生鮮食料品等の円滑な流通をはかり、地域に安定して供給する卸売の拠点。

卸売市場は、国内外から集まった生鮮食料品(野菜・果物・水産品・食肉・花き)など取引し、小売店などに販売する公設の市場です。生産者・卸売会社・小売店をつなぐ流通の中核であり、地域に安定した生鮮食料品の供給をはかる「食のインフラ」を維持する役割を担っています。その中で一定の要件を満たし、適正かつ健全な運営が確保されていると農林水産大臣の認定を受けたものを中央卸売市場と言います。(卸売市場法第4条)

中央卸売市場の機能 | FEATURE

集荷(品揃え)・分荷
国内外から多種多様な商品を集め、スーパーなどの販売先のニーズに合わせて小分け、パッキングを行い、配送を行います。
価格形成
公正な売買取引のもとで、透明性の高い価格を形成します。卸売数量や価格などの取引結果は、日々公表しています。
代金決済
売買取引した商品の販売代金を速やかに決済し、出荷者の所得の安定を守ります。
情報受発信
日々の取引結果に加え、生産者には売れ筋商品の情報、販売先には産地の生産状況などを伝え、需要と供給に関わる情報の橋渡しを行います。

市場流通の仕組み | FLOW

出荷者(団体・業者、個人など)
集荷・分荷:出荷者から卸売業者に販売を委託する場合や卸売業者が買って販売する場合があります。
福井市中央卸売市場
福井中央魚市
売買取引:卸売業者が売り手となって仲卸・売買参加者に卸売をします。「せり」や「相対取引」などの方法で取引数量・価格などを決めます。
仲卸業者
売買参加者(加工業者など)
販売・出荷:仲卸業者は取引で買った商品を販売先から注文を受けてパッキング、小分け、配送を行います。
販売先(地元スーパー・魚小売店・ホテル・レストラン・外食など)
消費者

中央卸売市場の歴史 | HISTORY

福井市における食料品の流通は江戸時代から米町、魚町、京町(塩町)と称された地域で問屋形式に青果物関係、水産物関係、塩干・乾物関係の市場として機能をもちながら発展し、江戸時代から昭和の初期に至る長い年月商取引が行われてきた。その後、青果物の卸問屋は昭和16年の物資統制令にもとづく荷受配給の一元化として卸問屋を統合して福井県果実配給株式会社と福井そ采配給株式会社が設立された。統制の強化は続き、県一本化の荷受機関として、この2社に武生青果配給株式会社、敦賀青果株式会社及び小浜青果合資会社が参加して福井県青果物荷受組合が設立された。

一方、水産物の卸問屋は、大正7年に福井魚市株式会社として合併し、新会社が設立され、昭和16年の物資統制令によって卸売人、仲卸売人が主体となった福井県鮮魚類配給統制組合と嶺北の各市場が合併した福井県合同魚市場株式会社が、また、塩干類取扱業者が合同した福井県海産物配給統制組合が設立された。昭和18年統制の強化により、福井県鮮魚類配給統制組合と福井県合同魚市場株式会社は合併して福井県鮮魚介類配給株式会社を設立し、福井県海産物配給統制組合は県内の塩干業者と合併して県一本の福井県加工水産物配給統制組合を設立した。
その後、昭和19年10月には、この2社が合併して、福井県水産物配給株式会社を設立した。

終戦後進駐軍管理の下、再統制に入り青果物は県農業会、水産物は県水産業会が中心となり荷受配給を行ってきたが、昭和23年の統制解除により、各統制会社(組合)は解散し市内中心部の順化2丁目付近の店舗、道路上、公園を使用して、約150業者が市場活動を行った。昭和31年には福井市の都市計画的見地から、田原下町(現在田原1丁目)に敷地面積13,497m2を確保し、民営による福井食品卸売市場を移転開設し、本県における拠点市場として急速に発展を遂げた。

昭和45年当時、青果部の卸売人10社、仲卸人50社、買出人1,159人、水産物部では生鮮卸売人5社、塩干卸売人19社、買出人345人で取引が行われ、物流及び価格形成上の重要な地位にあったが、取引高の増加による施設の狭隘や駐車場難による荷捌の渋滞あるいは施設の老朽化による衛生管理面上の不安、加えて市場周辺の急激な都市化の進展による交通渋滞に対処するために、新たな整備を余儀なくされるにいたった。
このため十分なる用地の確保、流通の近代化に対応できる施設の建設、卸売人を統合整理した大型取引機構の確立を行い、市民の食生活の安定に寄与するため昭和49年に卸売市場法に基づき福井市中央卸売市場が開設された。

福井中央魚市だからできること | ONLY ONE

福井県の水産物流通の要である責任を胸に安心・安全・新鮮な水産物と食文化の発信に努めます。

福井中央魚市は福井県唯一の中央卸売市場の水産物荷受会社で、福井に流通する水産物のほとんどは当社を経由して届けられます。唯一の会社だからこそ、無二の存在に。オリジナルの販売管理システムで蓄積された情報を分析し、産地と市場の「今」を伝える「水産物の情報流通商社」として、鮮度の高い流通体制を構築し、ニーズに的確に応える安心・安全な水産品の供給に力を注いでいます。
全国初、中央卸売市場での全特約企業
マルハニチロ、ニッスイ、極洋、ニチレイなどの大手水産会社をはじめ、全国のあらゆる荷主・メーカーから仕入れが可能です。
特別な事業展開
ズワイガニをメインとしたカニ製品化事業を展開しており、中央卸売市場の荷受では年間1000トンとトップシェアを誇ります。その他、サバ製品やギフト事業なども手がけています。
提案・開発型の業務スタイル
顧客の視点を重視した独自のマーチャンダイジングを駆使し、仕入れ業者から量販店・外食産業などの幅広い販売先に提案を行う営業スタイルをとっています。
出荷基地としての役割
福井県の魚は魚種が豊富で、漁場が市場から近く、鮮度が抜群という利点があります。そのため、消費地市場であると同時に福井の魚を国内外に販売する産地市場の機能も併せ持っています。
近海今朝とれ市の実施(全国初の休日セリ)

その日の朝に水揚げされた定置網漁の地物をセリにかける「近海今朝とれ市」(2番セリ)を開いており、中央卸売場の荷受会社では全国初となった市場休場日の開催も行っています。全国の消費地に当日配送が可能です(東京7時間、名古屋2時間、大阪2.5時間)。
開催期間:3月中旬~12月末頃(午前7時40分~)

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